わたしは過去、「わたしなんかどうせ」とずっと言っている人でした。
それを言っている間はつらかったけど、
ある意味、ラクでもありました。
「わたしなんかどうせ」と言っていれば、
色んなつらい現実から逃げられるし、
難しい問題のことを考えなくても済むからです。
「わたしなんかどうせ」は自分を守るための呪文だと思います。
誰かや何かにひどく傷つけられて、
もう立ち上がれない時、
もう頑張りたくない時、
人はたくさんの
「私なんかどうせ」
を口にしたり考えたりします。
そのくらい傷ついているのだから、
思う存分「私なんかどうせ」と言って、
自分を休ましてやればいい、
とわたしは思います。
ただ、もしも
「私なんかどうせ」
と思うあなたが、
どうにもこうにも人生が辛くて苦しいなら、
自分を守るための呪文であるはずの
「私なんかどうせ」
が自分を攻撃する呪文に変わっているのかも知れません。
そうだとするなら、その呪文は唱えるのをやめた方がいいと思います。