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SNSにごはん写真UPはダメ?お陰で、飲食店を開けました。
手羽先のタレ焼き

今に始まったことじゃないけど、SNSにごはん写真上げる系女子についての批判をよく聞く。
テレビでも言われてるのをたまに耳にする。

「お前のメシに興味ねえ」「料理上手アピールか?」とか。

最近めっきり減ってしまった(というかほぼやってない)が、わたしもいわゆる
“SNSにごはん写真上げる系女子”の一員だった。
行った店の料理もだけど、自分の作った料理を上げる方が多かった。

何でやり始めたの? と言われると、明確な理由は正直まったく思い出せない。
別に料理上手アピールがしたい訳ではなかったと思う。

ただひとつ、はっきりと言える事がある。
おそらくSNSにごはん写真を上げていなかったら、わたしが自分の店を開店しなかっただろう、ということ。

わたしはSNSにごはん写真上げる系女子だったから、飲食店のおかみになれたのだった。
 
いわしの梅煮

夕飯メニューに悩んだ時、過去の自分に助けてもらった

父が東京にて脳梗塞で倒れたのをきっかけに、会社を辞めた。
母は外に働きに出ていて、わたしは在宅で仕事をする道を選んだので、必然的に夕飯当番はわたしの係になった。

両親はとうの昔に離婚済みだったので父は施設に入れたが、施設に任せても父親の面倒を見るのは苦痛だった。
病前からクズだった父が、病気になった途端に聖人君子になる訳がない。

「ちがうちがうちがうちがう」「ダメだダメだダメだダメだ」の二語を繰り返す父に辟易していた。
脳梗塞を放置したあまりに言語中枢が壊死した父は、日本語をほとんど喋れなくなっていた。

そんな父の介護とフリーランスのうまくいかなさに身悶えしながら、毎晩夕飯は何にしようか考える…
これもまた苦痛だった。でも夕飯だけだったからまだマシだ。
世の中の方は3食すべて、少なくとも2食は考えなくてはいけないのでしょ? すごいやだ。めんどい。

そんな時、なんとなく夕飯の写真を撮ってSNSやブログに上げるようになった。
今思えば、殺伐とした毎日に少しでも楽しみが欲しかったのかもしれない。

しかし、これがまた思いのほか重宝したのだ。

今日の夕飯のネタが何も思いつかない時にSNSやブログを開くと、過去の自分が
「こんな料理作った!」と写真を上げている。

あ、このメニューもう2週間前になるんだ、じゃあもう一回作ってもいいか。
そんな感じで過去の自分に夕飯メニュー案出しを助けてもらっていた。

別にSNSに上げずとも携帯の写真フォルダで見ればいいじゃんと思われるかもしれない。
しかし、写真だけだと不便なのだ。
SNSやブログに上げる際には必ず「メニュー名・使った材料」などの簡単なメモを書いていた。
これがすごく助かった。

日にちが経ってから見ると「これは材料に何を使ってんだ?」と忘れている事がある。
SNSやブログは写真と料理メモをセットで残しておけるので、振り返る時に楽ちんだったのだ。

トンテキ

SNSで「おいしそう! 食べてみたい」と言われるのが嬉しかった

SNSには基本的に「いいね!」という概念が存在する。
正直言って「いいね!」を何十件もらってもそこまで心に響かないが(嬉しいは嬉しいけど)、コメントで
「めっちゃおいしそう〜! 食べたい!」などと言ってもらえるとすごく嬉しかった。

「このアプリ使うと料理がおいしそうに見えますよ!」
という料理写真用アプリも教えてもらい、ますます写真を上げるのが楽しくなった。
実際に食べてうまいメシを、美味しそうな写真にできるのは嬉しい。
(※ちなみに今回の写真はアプリを使っていないし、ほぼ無加工である)

「どうやって作るの?」と聞かれてレシピを答えたり、参考にしたクックパッドURLを教えるのも楽しかった。

「写真見てたら食べたくなった。明日はこれにする」というコメントも嬉しかった。
レシピを聞かれるのも、ご家庭の夕飯メニューの参考にされるのも、人の役に立ってる気がして嬉しかったのだ。

批判コメントによくある
「料理上手アピールしたいのか?」についてだが、わたしは正直
「料理上手ですね!」とか言われるのはあんまり心に響かなかった。

だからなんすか? と思ってた。
料理上手だから作ってるんじゃなくて、必要に迫られてるから作ってるんだよ。

あと「料理上手アピール?」って聞く人に逆に聞きたいのだけど、お前にアピールして何かいいことでもあるのか?

明太子スパゲティ

おいしそうって言われるから友人にメシを振る舞うようになった

SNSでごはん写真があまりにも好評なので、友人の家でごはんを作るようになった。基本的に好評だった。

その時つるんでいた友人のたまり場になっている友人宅があり、そこの台所はかなり使わせてもらった気がする。「うまー!」「金取れるこれ!」と言われると本当に嬉しかった。

SNSで写真を見せるだけでは飽き足りなくなったわたしは、コメントじゃなくて目の前で言われる
「うまい!」が欲しくなった。そしてある友人の一言がずっと心に残った。

「これなら店出せるレベル」という一言。

おいしいって言われたから調子に乗って飲食店を開いた

いつごろからだったが忘れたが、「深夜食堂」というドラマにハマった(原作は漫画)。
小林薫が主演で、舞台は深夜の新宿という、かなりいぶし銀のきいたドラマだった。

自分の料理に「店出せる」と言われたわたしは、あのドラマみたいなお店をやりたいという夢を思い描いていた。

狭くて小さい店で、いろんな個性的なお客さんがやってきて、全然知らないお客さん同士が話したり、仲良くなったり、いろんな人間ドラマが生まれたり。そんなお店がやりたいと思った。

だから色んな人に「老後は深夜食堂やりたいんですわ〜」と言いふらしていた。
そうしたら、のちにめしや巴李古(ぱりこ)を開くことになる物件を紹介されたのだった。

SNSにごはん写真を上げ、
おいしそうと言われ、
実際に食べさせておいしいと言われ、
店出せるレベルと褒められ、
調子に乗って本当に飲食店を開いた。

すべての始まりである
「SNSにごはん写真を載せる」
という行為がなければ、めしやは開かなかったと言っても過言ではない。たぶん。

いさきの煮付け

SNSが可能性を広げることもある

わたしが何を言いたいかというと、
“SNSで何かをするという事は、人を思いがけない方向へ導く可能性がある”ということ。
「SNSで〇〇する奴ムカつく」
という気持ちもわからなくもないのだが、こういう奇跡みたいなことも起きると言いたかった。

わたしは究極「嫌ならば見なければいい」という考え方の人間だ。
なのでそんなにごはん写真を上げる女がムカつくなら、ブロックやミュートすればいいのではないかと思うが…。
「不快にしてきているのは向こうの方なのに、何故こちらが気をつけなければならないのか」
ということだろうか。

実はそこまでムカついてないのに、
「SNSにごはん写真上げる女ムカつく」
とはっきり言える自分はかっこいい…という風潮もあるのでは? と思う。
言いにくい事をはっきり言える人かっこいい! というブームは見えるし。

確かに、本当は嫌なくせに義理で
「いいね!」してる人に比べたら、嫌なことを「嫌だ」と言える人の方が8億倍くらいマシである。

しかしここはひとつ、
「こいつらにも何か可能性が眠っているのかもしれない」と目をつぶっては頂けないだろうか。
SNSにごはん写真を上げ続けた結果、飲食店を開店できた女もいるのだから。

結果的にわたしは、体に無理が祟ったのと
「料理よりもやっぱり絵を描く方が好きだった」
ということに気づいたため飲食店を閉店してしまったが、それでもやはりあの店をやって良かったと思っている。

あの店をやらなければ出会えなかった人たちに沢山会えた。
「店閉めたから意味ないじゃん」とは言わないでほしい。
貴重な出会いと、なかなかできない経験を沢山できたのだ。

他人の可能性なんか知るか、という方はぜひブロックかミュートしてほしい。
みんな何かしら理由があってやっているのだ、多分。もしくは、何も考えていないか。

最近の日本のネット社会には寛容さが足りない。もっと寛容になってほしいと切に願う。

とはいえ文句を言う人は何をやっても文句を言うので、何かやりたい人側が気にせずやるべきなのかも知れない。
法に触れてなければ基本大丈夫。批判をする人と同時に、必ずあなたを認める人がいる。

鶏ももの照り焼き

おまけ:SNSに飲食店のごはん写真を上げる女子が嫌われる理由

批判される“SNSに飲食店のメニュー写真上げ女子”は、お店そのものではなく
「このお店に行った私」が主役だから叩かれるんじゃないかと思った。
このオシャレな有名店に行ったのよ、見て見て!
こんな可愛いメニュー頼んだのよ私、見て見て! みたいな。

もちろんすべてのSNSごはん(スイーツ)写真上げ女子がそうではないのだろうけど。
いいじゃないか、別に。みんな自己顕示したいのだ。

しかし牛骨ラーメンの写真をブログに載せて喜んでいるようなわたしには、一生縁のなさそうな世界である。
(それも「ラーメンとか食べちゃう庶民派女子アピール」とかになるのか? ハア〜〜〜〜〜〜〜〜)
(ちなみにわたしが以前ブログに載せた牛骨ラーメンの店はなかなかに有名店である)


ごきげんよう。さようなら。

(※今回の写真はすべて、ここ数ヶ月で作った夕飯のメニューです。)


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